『幻のロシア絵本』他

八重洲ブックセンターで久々の新刊チェックに。
いつも古本ばかり漁ってると、出版事情がわからなくなってしまうものでイケナイや。
いつもどおり1Fに入るとトリアエズSFだの幻想文学の棚、次いで世界文学の新刊をチェックするのだが、例の「英国魔法少年モノ」のお陰かどうか、錬金術棚みたいなもんもできてた。ここらに小池久子氏訳のフラメル伝説本だとか、エリファス・レヴィの『魔術の歴史』なんぞが列んでるのは「ほほう」という感じでイイけれど、ガレス・ロバーツの『錬金術大全』のでっかい帯には参ったマイッタ。曰く「テレビ・アニメ・漫画で話題沸騰」みたいな銀色テラテラの帯が、表紙の半分くらいを埋めてるンだな。

八重洲ってのあ、最上階の文庫フロアーへ至る階段のまえに、美術書があるのがけっこうやっかい。今回は、9/5で終了した『幻のロシア絵本展』目録が眼に留まってしまうことに。
ソビエトの芸術についてはオモシロイことが多いのだが、とにかくこの目録、構図といい印刷の色合いといい、資本主義圏のテッカテカなこども文化にゃあみたことない、ステキにせつなくも猛烈に洗練された・・・このへんでやめよう。まだ最近終わったばかりの展示会だから、調べれば画像も幾つか出てくる。展示会はのがしても興味をもったひとはぜひ目録だけでも手にとってみるといいと思うです。