第4回 院長クレマーの告白

第3章
硬く澄んで一点の染みも無い8オンスの鉄鉱石を3あるいは4割、つよい木炭の火で精錬せよ。それを充分な処女の水で消すべきだが、これについては目的に必要とされるに足るだけ第2章で記されている。そして3オンスの錫を用意し、これに短時間熱を加え、処女の水に浸すべし。鉄鉱石と錫を強く打ち、かなり小さい滑らかな板状にせよ、そしてそれが冷却し始めたら前述の水を少々与えて滋養すべし。すべてを細首の硝子容器に注ぎ込んでそれを鉛で封じよ。それを安全な場所に据えて、十月には水も漏らさぬ、高さ約1ヤードの箱を新鮮な馬糞で満たし、そこに件の容器を押し込むべし。瓶には層を成した生石灰を隣接させるようにせよ。箱の蓋を閉じ、この混合物は満月の刻まで決して見てはならない。その色彩は安定して硬化するまで変化し続けるであろう。そのように容器の底部に沈殿凝結する。箱の中で12週を経れば、それはすっかり黒くなる。そうなってからはじめて箱から取り出し、三の月の二十日まで保存し、以下の指示に従って、さらに小片へと砕くべし。