2ヶ月経過、新環境にも慣れてきた

3年くらい使ってきたiBookG4、まだまだ元気ではありますが、さすがにPPC800Mhzではつらくなってきました。
バッテリも認識してくれなくなり常にアダプタに接続、モバイルとしては失格です。他のハード面ではまったく問題がないのでダマシダマシやりくりしてきましたが、とっくに最新OS Leopardからは見捨てられているし。

クルマとかバイクも、旧車に乗り続けるのはほとんど趣味の世界になってしまうし、古くても愛用のものを日頃ふつうに使い続けるのにかなりの困難が伴うのは、なんでも同じなのですね。モバイルできないけど元気な我が家のiBookG4は、プリンタサーバ&iTunesジュークボックスとして24時間常時起動中で活躍しています。とはいえ、各種ケーブルでつながれたiBookは、集中治療室でクダまみれになった患者みたいでちょっと可哀想な風情ではあります。

さてこんな状態だったので、10月に新型MacBookが発表されるとすぐ飛びついてしまいました。
もともとPowerBookG4のアルミ筐体に憧れていたので、それが1枚アルミからの削りだしによる「ユニボディ」を実現したとなると、ラップトップとしての剛性・信頼性は格段に向上すると感じたわけです。

http://www.apple.com/jp/macbook/design.html
Excite ism:「MacBook」に関連した記事
アップルの新型MacBookファミリーに共通するもの
新型MacBookでWindows XPを走らせた
新型MacBookとMacBook Proを試す
新型MacBookがやって来た!
新型『MacBook Pro』を早速分解:「ユニボディー」の利点とは?
新型MacBook 発表当日フォトレポート

「金属的堅固感」となると、錬金術的にも食指を動かさざるをえませんね。
さすが、iPodやらiPhoneではぶりのいい最近のApple、つくりたいものを存分につくっているなあというところであります。現物に触れもせずAppleStoreから即オーダーするというのはさすがにMacを信頼しすぎかとも反省しますが、2ヶ月使用してみてとくに思い当たるのは以下の3点です。

ボタンのないトラックパッドはとくに恩恵を感じなかったけれども、Webブラウズ中などに、いろんなジェスチャでほとんどの操作ができてしまうことになれてくると、大きく滑らかなトラックパッドがかなり便利なことが分かってくる。
とくにダラリとして長時間webを眺めるといったモノグサ状態に陥ると、手元にこのトラックパッドだけ欲しくなってきたりも……
あまりこれに慣れてしまうと、別のパソコンや環境で作業が忙しいときにストレスを感じるかも……ってくらい快適。

LEDディスプレイは明るくてキレイ! とか喜んでいたら、使用し始めて数週間、眼が痛くて堪らなくなりました。そのうち慣れるだろうくらいに考えていましたが、どうにもつらい。
色補正とか照明も効き目無し、素人考えですが、テカテカに映り込んだ像とディスプレイ内容のあいだで眼が焦点を求めて苦労している、そんな感覚です。もちろん個人差はあるでしょうけれども。
アンチグレアフィルムを張ったら、眼はすっかり良くなりました。(コレを買いました)
けっこう長年パソコンを使っているけれども、こんなふうに眼が痛くなったのは始めて、という体験でした。(単にトシなのかも)

アルミニウム筐体は、箱から出した瞬間からもうとにかく「冷たい」です。ラップトップの熱処理としては、ファン冷却に加えてアルミニウムの放熱という点もあるのかもしれませんが、使う方としてはちょっと「オオ〜ウ」というほど、金属的に冷たい。まあ、しばらく使っていれば暖まってきますが、エッジが効いていたりして手が痛いひともいると思うので、アームレスト部にはパッドとかがあるといいかも知れません。

そうそう、こういうのは日本製の電子機器にはあり得なさそうなトラブルですが、購入してすぐキーがポロリと外れました。こういうことがあると、Appleはまだまだ、いかにもオオアジな海外製品なんだなあと感じてしまいますね。キータッチは悪くないのですが、本体がアルミニウムだからか、総じて「チャチ」な印象のキーボードだと思います。ファンクション・キーがちょっと「左下がり」なのも、Discassionで話題になっているようですね。
AppleのDiscassionBoardは、製品によってどういう不具合があるのか、どうクリアすべきか、情報の宝庫です。購入に迷っているひとがいれば、是非、いちどならず熟読してみるべきだと思います。オシャレなショップで現物に触れるだけでは見えてこないことが、たくさん書かれています。

初めてGeniusBarに行きまして、キーは20分くらいでなおしてもらえましたが、なんというかこの空間……見た目のオシャレさとは裏腹に、あちらこちらで、ケンカ腰のお客さんが必死の「Genius」たちになだめられていました。それだけ怒れるトラブルがMacを巡るもの(ほとんどiPod関連のクレームっぽいですが)にはまだまだ多い、ということでしょうね。自分はキーがとれたくらいで良かった……とか思ってしまいますが、けっして「良」かぁねえことです。Macを歴代6台も使ってきて、「キーがとれちゃった」なんてショボイ問題は今度が初めてなんですからねー。

2ヶ月のあいだ、導入してみて便利だったものについても、またUPしていきます。