短編集『象魚』は、後の逆柱作品にはめずらしく、生活感というか「夢を見る前提の境涯」が描かれている感覚がある。実際に「ビンボー」かどうかは別にして、ふらりと散歩に出掛けて海辺の町や街を菓子パンなぞ食べながら歩いたり、うらさびれた食堂で気軽に…
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