ドナム・ディ 第7章

第七章 如何にこの土塊が水、ふたたび色油と溶解されるか。それは哲学者らの油と呼ばれる。
ここでは、石が黒化するにどのくらいの時間を要するか、また黒化が現れたときの誠の石の溶剤たりえるものは何なのか、ということが眼目であるが、それが腐敗のありようでありまた石の溶解である。黒化が消え去り完全に拭い去られればそれは石の腐敗が完了した徴であるが、さもなくば件の石のなかに黒雲うずまく状況は四〇日つづき、あるいはそれ以上、場合によってはそれより短く、医薬の種と量によって差が生じてくるが、そうした状況はまだ必要とされているのである。また分量の次第によって時間を要するか否かは術者の叡智しだいである。術者の叡智は黒化からの分離の術に作用する。この腐敗過程が一定の長い期間に続くことと、地が浄化されることは、欠くべからざることなのであり、それは四〇日より長くあるいは短く、土と水の分量によるとわたしは伝授する。



鴉の頭 哲学者の油
これはわれらの新しき黒児の誕生、そして彼の名は《エリクサ》とさるべきなり。黒き地と汚穢は、かつてそうであった《活ける水銀》へと変わり、色油へと溶けゆき、かくして其れは哲学者らの油と呼ばる。

・・・やはり40という数字が出て来た。