アルミ筐体は電気雪豹の夢を見るか?

フィリップ・K・ディックのやつは黒地に黄のなんだかかっこいい新装版がでましたね。私は『高い城の男』のほうを買いました、こっちも黒地に赤の新装板が出ています。
それはともかく、SnowLeopard発売になりました。本格的64bitOSということで処理速度UPが喧伝されていて、んでまず何がスゴいのかって話になるとまず、16エグザバイトのメモリが認識できるとかそういう話になっている。なんですかそのエグザっつう単位はと思うより前に、もはや4Gのメモリを乗せていて飽和である自分のMacBookには不要な話なのかね、と思えば、そもそもこのMacが64bit動作させられるものなのか……という肝心な点に思い至るわけです。
面倒なことに、アルミMacになってすぐの第1代 13インチは最近Proのカテゴリに入ったので、方々で「MacBookでは64bit動作させられない」と言われるとき境界線の真上になってしまうわけです。まあ、ノートPCなんて拡張性のないものは1世代で滅ぶ生物くらいに思っておくべきなのでしょうが、かつてiBookで「LeopardからはPPCダメよ」と切り捨てられたばかりなので、またもう切り捨てなのかな、とか思ってしまうわけです。
それでいろいろ調べてみるとなんだかまたいかにもAppleらしい情報があるんだなあと。まず基本的にサーバー用のSnowLeopard以外は32bitで動作するということで64bitで使うには「6」と「4」キーを押しながら起動とか面倒な仕様になっているようだ。で、64bit動作するのは、まずCore2Duoプロセッサ(初期のIntelはダメということだ)それからMacファームウェアが対応していることが条件らしい。ファームウェアの問題だけならアップデート出せば済む話だと思いますが…どうやらこのへんにAppleの、製品差別化のオモワクがあるようです。

64bit完全対応のSnow Leopard、実はデフォルト起動は32bitカーネル!?
64ビット完全対応のSnow Leopardは普通のMacでは32ビットで起動する

上に紹介したサイトでも書かれていますが、自分のMacが64bit対応かどうか調べるには早い話、ユーティリティの「ターミナル」を起動して

ioreg -l -p IODeviceTree | grep firmware-abi

と入力、(上のはコピペでターミナルへもっていけます)

"firmware-abi" = <"EFI64">

と出れば64bit対応だそうです。(EFI64と出ても64bit起動できない2008年後期MacBookという報告
私のような生半可なユーザーには実にありがたい情報です。
しかし……こういうのはこんなふうに裏技めいた確認をさせるんでなくAppleがちゃんと言うべきことなんじゃないのですかねえ? 知らないアタシが悪い、わかるひとがネットで公開してくれるだろうから放っておいていいということでしょうかね、なんかいやだなあこういうの、Geniusバーの怒れる人々を思い出します。
Apple本家には以下の注意書きがあるだけでした。

やっぱりこういう事態になってるじゃないですか…。