叙階定式書

第2回 錬金術の叙階定式書 第2序文

前回の「第1序文」についで、以下の長い「第2序文」が始まる。ところどころに、どこかで聞いたことがある警句が発せられている。というか、マイヤーが『逃げるアタランテ』でかなり積極的に援用しているテーマが、この第2序文にはてんこもりだ。 第二序文…

第1回 錬金術の叙階定式書 マイヤーの碑銘と第1序

さて象徴的言辞に満ちた『12の鍵』と、やけにプラクティカルな皮を被ったクレマー院長の間に置かれた第2論考、トマス・ノートン『叙階定式書』をお送りしていこう。なかなか本題に入れないのがまた錬金術文書の厄介な問題でもあるけれども、文書ごとの立場…