"カ焼"について

上の『ドナム・デイ』11章でも2箇所「カ焼」という言葉がでてきているが、本来は左のような文字になる。MacOS上でも新しいユニコードの文字が編集できるアプリケーション(普段たいがいの原稿はLightWayTextを使っている)なら問題なく表示されるが、こころみに「AppleWorks」でやってみると出ない。AppleWorks、対応させたアップグレード、してるんだろうか? その辺は未確認。でも自動アップデートで出てこないから、やってないだろうな。なんかiTunesばっか無意味にバージョンアップしてるけど、「クラリスワークス」のころから使ってるあたしにゃあiTunesなんざどうでもいいんだ(いや使ってるけどね)基本的な部分からAppleはモウかわっちまったなあと想う最近、ああ、Macの話じゃなかった。
このブログでは編集中にはちゃんと出ていたけど、プレビューとかを何度かしているうちに、いつのまにか「カ」が「筧」みたいな字に変わってしまった。まあ、自分の画面で出ても一般的にはでないだろうし。で、とりあえずよくあるように片仮名で「カ」としておいたけれども、なんかいい邦語は他にないもんなんだろうか。
辞書的には以下の意味で、Calcine、Calcination。

(vt) カ焼する《物質を溶融温度以下で加熱して揮発性物質を追い出したり酸化したりする》; 灰[ぼろぼろの粉]になるまで焼く。calcined alum 焼きみょうばん calcined lime生石灰(vi)焼けて生石灰[酸化物]になる。カルサイン《焼鉱》

ようするにアレだな、『あしたのジョー』の「燃えたよ・・・燃えつきた。真っ白にな・・・」っていう状態だ。この状態のジョーは、ツンとつつくだけでモウかなり粒子の細かい粒になりそうなほどカリカリになっている。砂漠でながいこと天日干しにされた骨もこうなる。いくらかの強度があるものでも、なんていうか、水にシュワワと溶けるようなある種の錠剤などが、こういうのだろう、浴槽とか入歯とかの洗浄剤、カルシウム剤、ビオフェルミン、石灰。
う〜ん、炭化だと黒いイメージがつきまとうから「石灰化」「灰化」でいいんじゃなかろうか。造語も辞さない覚悟であたれば何かいろいろできそうだが、「灰燼に帰する」で「灰帰」、ん〜焼くイメージも欲しいよなあ。「灰煉」「白煉」「灰燥」・・・と、あんまり造語もよくない気がしてきた。しばし化粧品とか化学系のことばもいろいろ模索してみても、何か出てくるかもしれない。