錬金術ノコト

本家サイト更新

はたまた久しぶりの記事ですが本家サイトのほうに、今年はじめ頃に訳しました錬金術詩『闇よりおのずからほとばしる光』ページを作りました(レイアウト変ですね……今度また直しますです)当ブログも4ヶ月ちかく放置になっちまいまして、進行中の『薔薇園』…

錬金術文書いくつかUP完了

フラスコの密室にホムンクルスの愛が結実してゆくDonumDei。やけにプラクティカルな仮面を被っている秘密めいた記述の「院長クレマーの告白」、それから現在進行中の「叙階定式書」の序文&冒頭ページ作りました。ご覧の通り、本文は未だです。

6ヶ月ぶり、またまたMacrocosm更新中…

こちらは半年も放置してしまいました。 とりあえずノートン『叙階定式書』は完訳しまして、現在全体的な調整をしております。公開までもう少々おまちくださいませ。ささっとUPできればよいのですが、PC作業環境の変化に伴ってまたサイト構成に手を入れざるを…

さてまたずいぶん間をあけてしまいましたが

さまざまなお問い合わせ&激励ありがとうございました。なんやかやと言い訳をいたすよりもシレッと続きを再開することに致します。これからは出来るだけ継続的に訳文をUPしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。m(_._)m

マイヤー『黄金の鼎』のイラスト

ミハエル・マイヤーの編纂した錬金術論集『黄金の鼎』は(1)バシリウス・ヴァレンティヌス『12の鍵』 (2)トマス・ノートン『我を信じよ、あるいは錬金術の叙階定式書』 (3)ジョン・クレマー『信仰告白』 の3つの、有名かつ伝説的な錬金術文書を収…

疑似科学?に関する覚え書き

錬金術文書の翻訳、なんて、すこぶる非科学的そうなテーマにどっぷり漬かりながら、普段はけっこうエセ科学批判にアンテナを立てていたりもする。疑似科学や似非科学について調べてみると、自分の持っている思いこみの傾向が、びしばしとコペルニクス的に展…

錬金術逍遙譚

ミハエル・マイヤー編纂の『黄金の鼎』、その一角をなす『院長クレマーの告白』ですが、第1回の冒頭に錬金術逍遙譚がありました。勢いづいて『太陽の光彩』巻末にあるトリスモシンの冒険も掲載したりしていた矢先。久しぶりに入った新刊書店でGETした「これ…

本家サイト Macrocosmの移動

管理人のISP変更のためひと月ちかくネット活動を停止してしまいました。これにともなって突然のサイト閉鎖、たいへんご迷惑をお掛けしております。とりあえずですが以下のアドレスに再びサイト公開しております。今後とも宜しくお願い申し上げます。錬金術と…

"カ焼"について

上の『ドナム・デイ』11章でも2箇所「カ焼」という言葉がでてきているが、本来は左のような文字になる。MacOS上でも新しいユニコードの文字が編集できるアプリケーション(普段たいがいの原稿はLightWayTextを使っている)なら問題なく表示されるが、こころ…

溺れる王の寓意

『逃げるアタランテー』釈義31〜40を本家サイトにアップした。 ブログ引越のどさくさで、頻出する「溺れる王の寓意」の代表選手『デュネク王』がどっかいっちゃったんで再アップ。やっぱり黒の過程から脱するには、サウナがいちばんなんだろうか?『逃げる〜…

 21と22の象徴と講話について思うところをだらだらと

21《男と女の外接円、ここから四角を三角を、さらには円をなぞれ。かくして汝、哲学の石を得ようぞ。》 数理的な哲学を巡るプラトンとアリストテレスの対置構造が簡素に述べられている。他の講話を読んでも分かるように、マイヤーは古典ギリシアの自然哲学か…

再掲載の邦訳錬金術文書について

以下の文書は作業終了。 ■『ヘルメス文書』Corps Hermetics「ポイマンドレース」朝日出版社の『ヘルメス文書』って復刊しないのかな?読みやすくて註が頁ごとにしっかりついてる好い本なんだけどもなあ。その分ご苦労も多かったのか、訳者の方があとがきで共…

 本家サイトの改築工事

少しずつ進行中。いくつかの既訳の錬金術文書を再掲載しました。・・・本当はまた一通りチェックを入れたいところですがキリがないので一旦公開、またの機会に細部を訳し直すことにします。「逃げるアタランテ」は全50講話全部だと容量が大き過ぎて何度もア…

 逃げるアタランテー試訳37

白煙は水、緑獅子はヘルメスの金属、悪臭の水、大いなる術を成就さす三項なり ことのはじめより術の完成を支ふものに三つのことのあり 悪臭の水 雪白の水 緑毛の獅子 ここより他なる元素うみだす水は母のごときもの 賢き者なら識れよ 石をつくるの終わりで初…

 逃げるアタランテー試訳36

石は地にすてられ、山にあげられ、風にすまい、水にやしなはるは水銀なり 卑しきものとて忌避さる石は 路傍に彷徨うものと云ふ 富める貧しきを問はず その掌に安きもの そは大気の高みにそびえる峻厳の頂きに在りと云ふもあり 河の流れにやしなはるとも云は…

 逃げるアタランテー試訳35

火に耐えるの訓練はケレスのトリプトレムスに、テテュスのアキレスに、術者もまた石を馴化さすべし 見るべし トリプトレムスやアキレウスのいかに武勇に鍛(かた)されしか 母の導きのもと 身を焦がす焔にいかに耐へるを学びしか 聖母なるケレスそしてテテュ…

 逃げるアタランテー試訳34

浴槽に抱かれ風に生まれ、赤くなっては水面を闊歩す 子を孕みたる浴桶かがやき 子を生みし空には光明あり やがて来たるは赤なりて 子は水面を闊歩する かくして子は山頂に至り白く成る そはいまだ学徒の無比なる庇護のもと 石にありとも石でなし 天来の高貴…

 逃げるアタランテー試訳33

両性具有(ヘルマフロディト)、闇のなかに死にたるごとくに横たはりて火を欲す 見よ 双頭の両性具有(ヘルマフロディト)は空死(そらじに)しをる そなはる湿気が取り去られ 闇夜に姿隠すとき その者 火をば欲したる 火を与えよ さすれば命はすなはち戻る 火…

 術師は金を求めたか

人間の想像力は、今は無いもの、かつて存在しなかったもの、まったく経験していないものを思い浮かべることはできないんじゃないか、と思う。どんなにグロテスクなモンスターだろうが異星人だろうが、その細部は現存する生物の部分的寄せ集めでできていて、…

わけわかんねえ

「錬金術だから、わけわかんなくて、当然。」なるほどね、しかし、これほど無意味な、何か言っているようで、何も言っていない言葉もない。自分が判ろうともしない対象にむけて「テーマが〜だから判らなくて当然だよ」というカッコイイ台詞のなかに含まれて…

錬金術師になりたい?

最近はもうだいぶ減ってきましたが、「錬金術を勉強したいんですが、どういう本を読めばいいんですか? どういうところで勉強できますか?」・・・という質問がたまに舞い込んでくる。・・・いえ、かまいません、なんでも聞いて下さい、私でわかることでした…

ミルチャ・エリアーデ

名にし負う『世界宗教史』の1991年初版に付けられた帯の文句がスゴい。 「宇宙的ヴィジョンに支えられた古今未曾有の偉大なる業績!:先史時代からのあらゆる宗教現象の史的展開をたどり、その深遠な統一性を求めて著された人類の精神史。膨大な資料を博捜し…

錬金術が化学のあやまった前形態だったり、創造にせまる不埒な欲望だったりするのは、おそらく顕微鏡にむかう視線が「上から下へ」という神の視線にあらわれているんじゃないでしょうか。ふるくさいテーマで恐縮ですが、これは現代の科学万能主義への批判に…

サイトのリニューアル用ファイルを作成中・・・。旧コンテンツ『メリケン』や『マシーネン』は、 削除しちゃうのもナンカもったいないので、ダイジェスト版に。んで今日はどうにか本丸の『へるめちか』にメスをいれることができた。レイアウト中に空いちゃっ…