哲学者の薔薇園

第5回

ここから突然、アラビアの師匠のプラクティカルな説明が引用されます。 ゲベル 真実の探求より われわれは、秘められた自然力とその構成素をあつかうこの書物のなかで、完全に確固たる実体を探求しこれにいたる経験から熟考を重ねてきた。われらの到達したも…

第4回

これについては以下のことが汝の理解を促すであろう。術者は煎出に臨んで類似物質を用い、これらを精妙に導いてすべてが水へと変わるようにせねばならず、さもなければ術を始めることはかなわない。探求者たちが無駄に疲弊することのなきよう、貴重な秘奥を…

第3回

われらは源初にして金属種の性の源なりて われらの元に始めらる術は至高のティンクトゥラをつくりあげる。 わたしのような泉や水は他のどこにもありはせぬ、 わたしは富める者も貧しき者も隔てなく癒し助くるものの、 有害なる毒素に充ちみちてをる。 銀扇草…

第2回

つづき。 わりとはやく本格的な錬金術へと話が入っていきますが、ちょっとあまり聞いたことのない「ふたつの方法」から始まります。ひとつめの「万法」と訳したのは原文ではUniversalとされ、「個法」としたのはParticularと云われています。それぞれについ…

第1回

久しぶりの更新でございますがシレッと再開。さて、本家サイトのほうで長らく図像だけ紹介しておりました『哲学者の薔薇園』(←もう10年ちかく昔に書いた内容!?)でございますが、これより本文の紹介をしてゆきたいと思います。まあもうけっこういろんなとこ…